発達支援つむぎ 新羽「さつま芋掘りと焼き芋体験」

2023.12.28

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームでは、併設している新羽どろんこ保育園と一緒に芋ほりから焼き芋体験を行いました。

さつま芋堀り

鍬で土を掘る子ども

畑のつる草を見ただけでは土の下にさつまいもがあることがわからず興味を示さない子もいましたが、鍬やシャベルを見ると、子どもたちは道具に興味を示し、土を掘り始めました。「ぼくが、1番」「ぼくも、やりたい」と声が上がったところで、スタッフが鍬が1本しかないことや使う時の危険性などについて説明すると、1本の鍬を順番に待ち、一人ずつ使うことができました。

手で芋を掘る様子

順番に掘っていくうちにようやく1つ目のさつま芋が顔を出すと、子どもたちから「わーっ」と歓声が上がりました。まだまだ、さつま芋が埋まっていることを伝えると「わたしのも掘りたい」「ぼくもさつま芋欲しい」と言って、みんなでシャベルを使い、掘り始めました。手が汚れるのを嫌がり、拾った枝で畑の土をツンツン触っていた子も気づけば一緒に掘っていました。なかなか掘り当てられない子も他の子が掘り当てる様子を見て、自分のさつま芋が出てくるまで、諦めずに辛抱強く掘っていました。掘り当てた時には「やったー、出てきた。見て見て」と嬉しそうにさつまいもを持っていました。

焼き芋体験

新聞紙を湿らせる工程

収穫したさつま芋を水で洗い、新聞紙で包んで湿らせ、ホイルで包むまでの工程を行います。子どもたちは、作業の工程をスタッフが説明しなくても、すでに保育園での焼き芋を何度か体験したことのある園児の様子を見ながら、真似して行っていました。

焚火に薪をくべる子ども

焚火の準備ができると、火を絶やさないように薪をくべます。始めは窯の火を園児たちの後ろから遠目に見ていた子も、園児が薪をくべる姿を見てから、熱さに耐えながら火に近づかないようにして薪をくべることにチャレンジしていました。

20~30分焚火で焼き、でき上がったさつま芋を見た子どもたちは、とにかく「早く食べたい」と言って手を出します。でき立ての焼き芋を持ち「熱い」と手を引っ込めて落としてしまう子もいました。焼き立ては熱いということを体で感じられた瞬間でした。焦げていることも気にせず嬉しそうに食べている子もいました。子どもたちは「熱い」「甘い」「美味しい」と感じたことを言葉にしながら焼き芋を味わっていました。

育てて伸びたつる草から、さつまいもが育っていることを想像することが難しい子もいましたが、さつまいも堀りを体験して、つる草の下にさつまいもが育っていることを想像できるようになりました。焚火体験では火の熱さ、危険性などを体で感じて火の扱いに気を付けるよう自ら工夫していました。すでに焚火での焼き芋経験のある子と一緒に作業を行うことで、大人が介入しなくても子ども同士学び合う姿も見られました。食材を育てるところから自分の口に入るまでの工程を体験したことで、子どもたちは作業の大変さ、食べものの大切さ、美味しくできた時の喜びを感じていました。今後も食育や本物に触れる機会を支援に取り入れていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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