発達支援つむぎ 新羽「ヤギとの散歩」
2024.03.01
#発達支援
発達支援つむぎ 新羽ルームでは、併設している新羽どろんこ保育園と一緒に、ヤギのみかんちゃんをお世話しています。子どもたちとヤギの関わりを増やすために、近くにある新羽丘陵公園にみかんちゃんを連れて散歩に行ってきました。
公園に向かう道中でスタッフが「みかんちゃんの好きな葉っぱはなにかな?」と聞くと、「緑の葉っぱ」「茶色い葉っぱ」「大きい葉っぱ」とそれぞれ予想します。公園に着くと子どもたちはすぐに葉っぱ集めに向かいました。一人で黙々と葉っぱを集めている子どもに「お友達にも教えてあげよう」とスタッフが言葉かけをすると、「ここに葉っぱあるよ」と大きな声で友達を呼び、一緒に葉っぱを集めていました。集めた葉っぱはお皿に乗せ、友達と一緒に運びました。
ヤギに直接葉っぱをあげることが怖い子どもは「これあげて」と友達にお願いしたり、お皿を使って葉っぱをあげたり工夫して葉っぱをあげていました。自分が取った葉っぱを食べてくれることが嬉しいようで、「食べた!」「もっと集める」と嬉しそうに話し、いつもは餌やりに興味を示さない子どもも繰り返し葉っぱを集めていました。
お皿を使わずに自分の手からヤギに葉っぱをあげる子どももいました。最初はヤギから少し離れた場所で葉っぱをあげていましたが、繰り返し葉っぱをあげることでヤギに近づいて葉っぱをあげられるようになりました。葉っぱを食べるヤギの姿を観察し、食べる葉っぱと食べない葉っぱがあることに気が付くと「みかんちゃんこの葉っぱが好きだって」と友達やスタッフに教えてくれました。
ヤギに近づくことを怖がっていた子どもも、お友だちが葉っぱをあげている様子やスタッフがヤギと関わっている様子を見ることで徐々に近づけるようになり、後ろからヤギをくすぐったり、離れたところから葉っぱを食べるヤギの様子を見守ったりと自分なりの距離感でヤギと関わることができました。
ヤギと一緒に散歩に行くことで子どもたちのヤギへの意識が高まり、今まで様子を気にしていなかった子どもから「みかんちゃん散歩行くかな」「かわいいね」と様子を気にする声が聞かれるようになりました。今後も餌やりや小屋掃除を通して生き物の世話をする大切さを実感するとともに、ヤギの成長を子どもたちと一緒に見守っていきたいです。
文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ
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