発達支援つむぎ 新羽「虫探し」

2024.05.31

#発達支援

 発達支援つむぎ 新羽ルームでは戸外活動を中心に支援を行っており、天気のいい日は併設している新羽どろんこ保育園と一緒に戸外で体を動かして遊んでいます。子どもたちの最近のブームは虫探しです。

草むらの中に虫がいないか探す子ども

公園につくと子どもたちはテントウムシやダンゴムシ、チョウなど様々な虫を探します。

最初はうまく虫を捕まえることができませんでしたが、繰り返し行うことで虫をつぶさないように力を調整したり、逃げられないようにそうっと近づいたりして捕まえられるようになりました。帽子を使ってチョウを捕まえている友達の真似をして、同じように帽子を使ってチョウを捕まえようとする子どももいました。友達の真似をすることで、様々な虫の捕まえ方を知ることができます。

ベンチの下や草むらの中などにいる小さな虫を見つけることも早くなりました。虫を見つけると「青いチョウいた」と言葉で伝えてくれます。以前は虫を見つけるとなんでも触っていましたが、最近はハチを見つけると「静かにしよう」、「触ったら危ない」と子ども同士で教え合うようになり、危険なものとの距離の取り方がわかるようになってきました。

捕まえた虫を友達に見せる子ども

 つむぎに通っている子どもの中には虫が好きな気持ちを上手に表現できない子どももいますが、「ダンゴムシ見たいんだって」、「アリが好きなんだよ」と大人が代弁することで、「これ見ていいよ」、「こっちにいるよ」と友達が教えてくれ、一緒に虫を探したり観察したりすることができました。その後はアリを見つけると「○○ちゃんが好きなアリいたよ」と友達が教えてくれるようになりました。

虫の捕まえ方や虫のいる場所を大人に聞くこともありますが、「お友達に聞いてごらん」と言葉かけをすることで友達に「どうやって捕まえるの?」、「どこに虫いたの?」と話しかけ、「そっと近づくんだよ」、「ここにバッタいるよ」と子ども同士でやり取りをすることができました。

虫木に登るダンゴムシを観察する子どもたち

捕まえたダンゴムシを木にくっつけ、「ダンゴムシ、木に登るかな?」と友達と一緒に観察を行ない、「ダンゴムシ、木に登った!」と嬉しそうに教えてくれました。

部屋には虫に関する図鑑や絵本が置いてあり、その本を読むことでダンゴムシの家づくりが得意になりました。葉っぱや枝、石などダンゴムシのご飯を集め、容器の中に入れます。「これ入れていい?」、「こっちにいれてね」、「誰か木持ってきて」と友達と協力しながら家づくりを進めます。出来上がった家の中にはたくさんのダンゴムシが住んでいます。捕まえた虫をどうするか一緒に考えることで生き物を大切にする心を育んでいきたいです。

虫探しを通して友達と好きなものを共有したり、協力して一つのことに取り組んだりすることができました。虫を捕まえるのが得意な子、捕まえたいけど上手に捕まえられない子、捕まえるのは怖いけれど虫は見たい子など様々な子どもたちが一緒に活動をしています。今後もお互いのことを知り、好きなものを共有したり、友達と関わったりするきっかけを作っていきます。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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