発達支援つむぎ 新羽「和太鼓体験」

2024.08.02

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームでは月に1回親子で参加していただく体験学習を行っています。今回は地域の小学校のPTAから発足した和太鼓グループ 大曾根夢太鼓どどん鼓 にお越しいただき、「和太鼓体験」を行いました。地域の方にも一緒に楽しんでいただければと参加者を募り10組の親子が参加してくださいました。

演奏が始まる前、大きな音が苦手な子はドキドキしながら耳を手でふさいで待っていました。いざ演奏が始まると耳から手は外れ、食い入るように演奏を聴いていました。集団やいつもと違う環境に入ることが苦手な子は、縁側から室内の様子をうかがっていましたが、演奏が始まると足でリズムをとりながら踊り始める子や、窓に顔をつけて釘付けになって聴いている姿がありました。親から離れて最前列の席に一人で移動して真剣に聴きいる子もいて、子どもたちの目はキラキラしていました。篠笛による子どもたちのよく知っている曲の演奏では、手拍子や曲に合わせて歌ったりして楽しんでいました。

和太鼓を行うこどもの姿
鑑賞するこどもの姿

演奏と演奏の合間には、実際に和太鼓を叩いて演者の方々と一緒に演奏する体験会が行われました。見ることも、触ることも初めての和太鼓です。早く叩いてみたい子、やってみたいけど舞台に出るのは恥ずかしい子など様々でした。「お父さんやお母さんと一緒でいいんだよ」とスタッフが声をかけると、「ママ一緒に行って」と言って親と一緒に舞台に出て参加した子もいました。

縁側で演奏を聴いていた子どもたちは、縁側にも太鼓が出てくると、大喜びで太鼓のばちを手にしていました。なかなか参加する勇気の出ない子には「縁側だと人数が少ないよ」とスタッフが一声かけると縁側に目をやり「向こうでやる」と言って縁側に出て太鼓を叩き始めました。

初めてのことに躊躇していた子はお父さんが先に太鼓を叩き始めると「ぼくもやる」と言って叩き始め、親子で楽しんでいました。手で持つことのできる小さな太鼓もあったので、小さいお子さんや参加に消極的な子は、自分の席で小さな太鼓を叩き、みんながそれぞれの形で体験会に参加することができました。

締め太鼓を行うこどもの姿

和太鼓に触れた後には、リズムを教えてもらい演者の方々と一緒に演奏する体験です。「コーヒー」「ドーナツ」「クリーム」「カステラ」と子どもたちの知っている言葉にのせてリズムを教えてもらい、子どもたちはその説明に真剣に耳を傾け、わからない時には自分で聞くなどして演者の方々との交流も楽しんでいました。楽譜代わりに用意された「コーヒー」「ドーナツ」「クリーム」「カステラ」の可愛い絵パネルを見ながら演奏しました。

演者の方にリズムを教えてもらい、ともに演奏するこどもの姿

体験会の最後に子どもたちに感想を聞くと「太鼓が叩けたのが楽しかった」「太鼓の音でお腹の下の方がかゆくなった」と言葉で伝えてくれました。感想から生の音を体で感じていたこともしっかり伝わってきました。

 今回の「和太鼓体験」で演奏を聴くことの方が好きな子、実際に演奏することの方が好きな子とタイプも分かれ、子どもたちの関心や興味がどちらにあるのかを知る機会にもなりました。本物に触れる体験を通して、五感で感じることや新しいことにチャレンジすること、地域の和太鼓グループの方々と交流することができました。

今後も子どもたちが色々な形で参加でき、様々な人たちとの交流や本物に触れることで、子どもたちの興味、関心、可能性が広がる機会をつくっていきたいです。そして、地域の方たちにもつむぎの活動を知っていただけるよう取り組んでいきます。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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