発達支援つむぎ 新羽「収穫祭~焚き火で味噌汁を作ろう~」

2025.03.07

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームは、子どもたちが自分で活動を選択し、自分でできることを考えて行動できるよう支援しています。1月の体験学習では収穫祭を行い、子どもたちが自分で選択して、畑へ野菜を収穫しに行くグループと、園庭で焚き火の火起こしをするグループに分かれ、活動が始まりました。「前回は畑チームだったから、今日は焚き火にしたい」と言って活動を選んだ子どももいました。

大根と白菜を収穫するこどもの様子

私たちは新羽どろんこ保育園と共に畑を所有しており、収穫チームは、その畑へ大根と白菜を収穫しに行きました。日々の畑仕事で畝作り、種まき、水やりをし、自分たちで育ててきた野菜です。「これ大根だ」と育った野菜を見て喜び、どうやったら土から野菜が取れるか、観察して収穫しました。野菜をどのように持ち帰るかを子どもたちに考えてもらうと、ほとんどの子どもは自分で持つことを選びました。

園庭で待っていた子どもたちは、収穫した野菜を見て「大根」「キャベツ」「ブロッコリー」とそれぞれ気付いたことを伝えたり、「これどうするの」「これ洗いたい」と次にどんな作業をしたらよいか考え、大人に伝えたりしていました。

焚き火の様子

火起こしチームはまず、どのように火をつくるかを子どもたちに投げかけてみました。枝や薪は「集めたほうがいい」「散らして置いたほうがいい」という意見や、段ボールは「そのまま焼こう」「ちぎった方がいいよ」という意見など、子どもたちはアイディアを出し合っていました。火が起きたあとも、「風を起こしてみよう」「風を起こしたら火が止まっちゃうよ」と伝え合っていました。それに対して保護者の方もそれぞれ感じたことを子どもたちに伝えており、賑やかな雰囲気でたき火を囲みました。

調理に取り組むこどもの様子

焚き火の火が起こり、みんなで手分けして野菜を洗い終わると、いよいよ調理活動です。野菜を切るときに、包丁を使うのか、手でちぎるのかは、子どもたちが選びました。野菜を切る大きさを、大人が決めずに見守っていると、他の子が切った野菜の大きさ・厚さを見て考え、同じくらいになるように切っていました。

お皿に盛りつける様子

切り終えた野菜は、焚き火に鍋を置いて作っただし汁の中に入れ、最後に味噌を溶かして味噌汁にしました。野菜を鍋まで運んだり、味噌を溶かしたりすることも、「やりたい」と子どもたちが声をあげていました。味見をする大人に「味どうですか」と尋ねながら、味噌の量を調整して溶かし、完成するととても喜んでいました。味噌汁の配膳は、普段の給食と同じように子どもたちが自分で行ない、「お母さんの分もください」と家族の分も含めて2~3往復してテーブルまで運びました。「美味しいね」と家族で話しながら、自分たちで育てた野菜を味わっていました。

発達支援つむぎ 新羽ルームでは、子どもたち自身が考え、行動し、新たな発見に自分で気付くことを大切にしています。今回の収穫祭では、保護者の方からも「こんなに見守ったことなかった」「こんな風に気付くんだ」と感想をいただき、親子ともに新しい発見に出会っていただけたのではないかと思います。これからも子どもたちが自分でやりたいことを選ぶ力を身につけ、選んだことをやり遂げた満足感を積み重ねられるように、私たちは日々の活動で支援していきます。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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