発達支援つむぎ 荻窪「畑仕事の良いところ」

2022.03.21

#発達支援

発達支援つむぎ 荻窪ルームでは、支援の一環として畑仕事を大切にしています。荻窪ルームより徒歩30分にある杉並区の区民農園をお借りして野菜を育てています。

4月に枝豆のタネを撒きました。一粒の豆から30鞘くらいを収穫することができます。枝豆の種は大豆ですが、鳩が来て撒いた種を食べてしまう為、不織布をかけて芽が出るのを待ちます。四つ葉まで育つようしっかりと見守ります。

枝豆が育つ様子

夏に収穫するまでは、草むしり、土寄せ、肥料をあげるという作業を地道にこなし、少しずつ育っていく苗を観察しました。

7月に収穫した枝豆をハサミで切り取り、茹でてみんなで食べました。枝豆が好きな子はもちろん、いつもはあまり食べないという子どもも、「おいしい」と言ってパクパクと食べることができました。みんなで種から育てた豆だから食べられたのかもしれません。興味を持つことはとても大切ですね。

収穫した枝豆
枝豆の枝を切る子どもと職員

秋野菜は大根でした。こちらも同じように種から育て、収穫を楽しみました。1~2ミリの種が30センチ位の大根になりました。手でしっかりと抑えて引っ張りました。一生懸命力を入れて収穫できると皆とっても嬉しそうにニコニコしていました。

畑仕事では、野菜に興味を持つ、食べられるようになるという食育以外にもたくさんのねらいが考えられます。

そのお子さまにとって楽しい活動であることを前提に、数の理解、土の感触(土はさらさらだったり、固めることができたり、塊をつぶすことができます)、芽や苗を扱うことで、力を調整するスキルを(柔らかい芽を触る時と大根を引っこ抜く時では力の入れ方が全く違います)学ぶことができるのです。

ジョウロで水を運ぶ時にはでこぼこの道を歩かなければなりません。水がこぼれないように調整しながら、周りを見て運ぶことは同時処理能力と体の使い方を知ることができます。畑仕事は楽しく活動している中で発達を促すことできるのです。

2022年度も、畑仕事をとおして子どもたちの成長を大切にしていきたいと思います。

畑をつくる子ども

文:発達支援つむぎ 荻窪ルーム職員

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