発達支援つむぎ 桶川「つむぎ桶川流の冬の楽しみ方」

2022.03.07

#発達支援

今回は、発達支援つむぎ 桶川ルーム流の冬の楽しみ方をご紹介します。

1月には、たこあげをしました。

つむぎ桶川のたこあげは、自分たちで「たこ」を作るところから始めます。材料は、ゴミ袋、ストロー、たこ糸、セロハンテープです。ゴミ袋とストローを貼り合わせて、たこ糸を結びます。シールを貼ったり絵を描いたりして、オリジナルのたこのできあがりです。

簡単な作業のように見えますが、つむぎ桶川では自然の中(公園)で作成するため大変です。「うわ!風で飛んじゃうよ!ねぇ先生、ここおさえて!」

公園でたこを作る子どもたち

冷たく強い風が吹く中で、自分1人で作業することはとても難しいです。それぞれ工夫したり協力しあったりして何とか作り上げました。たこができあがるとすぐにみんな全力で走りました。

この「つむぎ桶川モデル」のたこは、実は職員が試作を重ねて、立ち止まるとすぐ落ちる設計になっています。そのことは子どもたちには秘密です。

作ったたこで遊ぶ子ども

雪が降ると園庭では、雪をつかんだり丸めてなげたり、足で踏んで感触を楽しんだりといろいろな姿が見られました。しかし、雪は楽しいと感じる人ばかりではなく、普段と違う景色が怖い人、冷たくて痛いと感じる人、雪が何かわからなくて不安になる人等、感じ方は人それぞれです。

プランターに積もった雪

雪の積もったある日、雪に触れることが苦手なAさんは、園庭に出たくても出られずに室内を行ったりきたりしていました。そこへBさんが、園庭から大きな雪の玉を持ってきました。

「そうだ!雪に水をかけるとどうなるのかな」

雪の玉に水をかけると、少しずつ解けて雪は見えなくなりました。

「もっとやろう!」

2人は園庭に出て、競い合うようにして雪を集めました。Aさんのようにうまくきっかけが見つかると、自ら触れることができるようになることもあります。

木の芽を観察する子ども

2月には、「冬探し散歩」に出かけました。

木の芽を見つけて友だちを呼ぶ姿、友だちのほっぺが赤くなったことに気づいて知らせる姿が見られました。活動しているところに通りがかったおばあさんにみんなでご挨拶したとき、そのおばあさんの服装をよく見てみると、広場を探すだけでは見つからなかった「冬」ならではの手袋やマフラーを発見することができました。

公園に咲く花

「ちっちゃなお花だ」

「あ!白いたんぽぽが咲いているよ!」

午後、あたたかくなって花が開いたことで、午前中の散歩のときには見つけられなかった花を見つけることができました。1日の中でも変化があることを感じることができました。

「どうやったらたこは高くあがるのかな」

「水に雪をいれるとどうなるかな」

「どうして息は白くなるのかな」

私たちは、戸外での遊びを通して、子どもたちが見て、触れて、疑問に思って、考えることのできる機会をたくさん作って、育ちを見守っていきたいと考えています。

冬の木

厳しい寒さを乗り越え、硬く身を守っていたつぼみももうすぐ花開きます。冬を満喫した私たちは、これから春を探しに行きます。どんな発見があるのか、楽しみです。

文:発達支援つむぎ 桶川ルーム職員

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