発達支援つむぎ 桶川「こめ組との活動~みんなちがって、みんないい~」

2022.04.04

#発達支援

発達支援つむぎ 桶川ルームのスタッフは、メリー★ポピンズ 桶川ルームのこめ組(年長児)に「パステルシャインアートでの表現活動」と「『エルマーのぼうけん』の読み聞かせ」を継続して実施してきました。

こめ組(年長児)は、就学に向け、今まで午睡をしていた時間にさまざまな活動をしています。ピアニカ・歌などの音楽活動、妊婦スタッフによる出産にまつわるお話し会、書や絵画などの表現活動など、スタッフの得意なことも活かしながら、もうすぐ新1年生になるこめ組だからこそみんなで一緒に取り組みたい内容ばかりです。

今回紹介する「パステルシャインアート」とは、パステルを粉にして指やコットンでのばして色を付けて作品にしていく、誰もがかんたんに「描く」「表現する」ことができる手法です。

子どもたちの描いたパステルシャインアート

こめ組の子どもたちは、つむぎの個別支援でパステルシャインアートをしている様子を見て、「やりたい!」とつむぎスタッフに話していました。

そんな子どもたちですが、「難しそう」「先生、これでいい?」初めての活動に、都度確認する姿があり、不安な気持ちがうかがえました。

パステルシャインアートを楽しむ子どもたち

完成した絵を廊下に飾ると、「これ、Aちゃんが描いたの?すごい!!」たくさんのスタッフや子どもたちに声を掛けられ、不安だった気持ちから、にっこり表情が明るくなりました。

3月には、「ありがとうのはな」をテーマにそれぞれの想いを表現しました。

完成した作品を眺める子どもたち

「見て!」

「Bちゃんの絵、かわいいね。優しい色だね。」

継続して取り組むことで、自分の絵に自信が持てるようになり、表現の幅も広がってきました。それだけに留まらず、友だちの絵を褒める姿が増えました。

正解がない表現活動だからこそ、一人ひとりの表現をお互いが大事にできると感じる場面でした。活動の最後には、自然と「ありがとう」と伝えあう子どもたち。そんな姿に成長を感じ、スタッフも温かい気持ちになりました。

廊下に展示したパステルシャインアート

『エルマーのぼうけん』は、絵本でなく物語です。絵を見ながら話を聞くことに慣れていた子どもたちは、「聞く」だけでは話が充分にイメージできずにはじめは退屈そうに聞いている姿が見られました。

興味を持続するために、クイズで内容の確認をしたり、エルマーの世界を自由に絵で表現したり活動を工夫しました。子どもたちは、話が進むにつれ物語に入り込み、イメージを膨らますことができるようになりました。

「こんなのもいいね」

自分の絵も友だちの絵も認め合いながら、自分たちなりのエルマーの世界を絵で表現しました。

活動以外の場でも、次の話を早く聞きたくて、スタッフに声を掛ける姿や小さい子たちに物語の話をする姿が見られました。

就学に向け、集中して人の話を聞くことを目的に始めましたが、話を聞くだけでなく活動が広がっていく様子に子どもたちの成長を感じました。

メリー★ポピンズ 桶川ルーム、つむぎ桶川ルームでは、日常的に異年齢での活動をしています。それ以外にこめ組として活動をする時間も大切にし、これからも様々な経験をすることで、自信や心の育ちにつながるとよいと考えています。

文:発達支援つむぎ 桶川ルーム職員

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