発達支援つむぎ 桶川「さつまいもを掘り出そう」
2023.01.09
#発達支援
発達支援つむぎ 桶川ルームの11月の体験学習は、5月の体験学習の時に植え付けをしたさつまいもの収穫を行いました。
5月の体験学習では、さつまいもがよく育つようにさつまいものベッドを作ろうと話をして、鍬で畑を耕しました。子どもたちは鍬に興味をもち、重い鍬を支えるために両足で踏ん張りながら一人で挑戦してみる姿が見られました。
植え付けたときは小さかった苗も畑へ行くごとに成長し、夏には土が隠れて見えないほどになっていました。
10月の体験学習で、どんどん広がっていくさつまいものつるをひっぱって浮かせ、さつまいもが大きく育つようする「つる返し」を行いました。
つるを返した時に、ちらっと土から顔を出しているさつまいもをみつけ、「来月掘ろうね」と子どもたちと楽しみにしてきました。
そして、いよいよ収穫の11月です。
まずは掘りやすいようにつるを切り、つるをどかす仕事です。自分たちの身長よりもはるかに長いつるを、大人や友だちと一緒に協力して引っ張り、土が見えるようにしました。
土に触れることを苦手そうにしていたり、どこから掘ったらいいのか分からず立ち止まっていたりする様子もみられ、最初はみんな控えめでした。
「つるの先の方に繋がっているんだよ」と話しをしながらスタッフが掘りはじめると、その様子をのぞき込み、興味を持ち始めました。
少しずつ掘り進めていくとさつまいもが顔を出し、「あった」と喜びの声が上がりました。
そこから子どもたちの興味も深まり、「つぎどこ?」といいながら自分たちで積極的に掘り出す姿がみられました。
触るのが苦手な子も、スタッフが土から掘り出しやすいようにさつまいもを揺らしているのをみて、真似をしようと、指先から触れてみることができました。
なかなか掘り出せないさつまいもの時には、そのさつまいものまわりをみんなで囲い、協力して掘りだす姿も見られました。
大きなさつまいもが採れたときには、子どもたちだけでなく、スタッフや保護者さまとも一緒に達成感を味わいました。
土を掘り進めていく中で、思いがけない出会いもありました。土の中に眠っていただんごむしや、かなへびを見つけたのです。
子どもたちから「いた」「こっちにもいたよ」と教えあう姿が見られ、生き物とたくさん触れ合う機会にもなりました。
帰る前に収穫したさつまいもを一つ選んで持って帰ることにしました。
自分で掘り出したものを選ぶ子や、大きさを比較しながら大きいものを選んでいく姿があり、自分が「これだ」と思ったものを選ぶ様子をみて、スタッフも微笑ましく見守っていました。
さつまいも掘りと同日に、大根の間引きも行いました。
体験学習後に保護者さまから感想をいただき、「持ち帰った大根をその日に食卓に出したら、一人で完食しました」という話が聞けたことがとても嬉しく感じました。
畑で採れたさつまいもを使って、子どもたちと一緒におやつ作りをする予定です。
子どもたちにそのことを伝えると、「どんなおやつ作るの?」「○○日におやつ作るんだよね」とその日が来ることを心待ちにしています。
今後も、畑仕事で様々な経験を積み、収穫の達成感や食べることへの興味が深まればと思います。
文:発達支援つむぎ 桶川ルームスタッフ
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