発達支援つむぎ 桶川「つむぎと保育園との年長児交流~サツマイモでおやつ作り~」

2023.02.06

#発達支援

発達支援つむぎ 桶川ルームでは、毎週木曜日の午後に年長児6名のグループ支援を行い、年間を通して様々な活動をしています。その一つとして、併設するメリー★ポピンズ 桶川ルームのこめ組(年長児)と関わり合いながら、一緒に活動しています。

12月には、園の畑で収穫したサツマイモを使って、おやつ作りをしました。

このサツマイモは、つむぎの子どもたちが体験学習で植え付けたものを、保育園の子どもたちが毎週畑に通ってお世話し、つむぎの子どもたちがつるを上に持ち上げてひっくり返し、つるの節から出た根を切る作業をします。これはつる返しといってサツマイモを太らせるための大事な作業になります。つる返しをして整え、収穫に至ったものです。子どもたちにお世話されて育ったサツマイモは、大きく大きくなっていました。

収穫した大きなサツマイモ

グループの子どもたちは前の週に、収穫したサツマイモを見て期待を膨らませながらおやつ作りの日を迎えました。当日は、楽しみな気持ちはあるものの、いつもより大きな集団に緊張した様子の子もいましたが、「一緒に行こう」とグループの友だちが誘いに来てくれたことで、手を繋いで調理の部屋に入っていくことができました。

調理では、つむぎ、保育園の子どもたちが混ざって、小グループに分かれて活動しました。行程は「サツマイモを包丁で切る」「たれを作る」「サツマイモを団子状に丸める」「焼く」の4つです。

「包丁は1番に切りたい」

「ぼくも1番がいいんだけど・・・」

順番を決めでは、小さな衝突が起きていました。すると、ある子が

「2番って思ったけど、4番でいいよ」

一人が譲れたことで「じゃあおれは2番でいい」「じゃあ3番」など、子ども同士で順番が決まっていきます。少し不満そうな顔でも、自分たちで決めたことなら、どうにか納得です。

包丁を使ってサツマイモを切る子どもたち

たれを作る行程では、砂糖、しょうゆ、水などをそれぞれスプーンやカップで計って混ぜていきます。みんな合わさったらどんな色、どんな味になるのかな。みんなが違う役割をもちながら、それぞれが計って入れる様子を、頭を突き合わせるようにして見ていました。

調味料を量る子どもたち

「いっぱい食べたいから、小さいのをいっぱい作ることにする」

「大きいの1個の方がいいな」

「ちょっとハートに似てない?」

思い思いの大きさ、形に丸めたサツマイモもちを、ホットプレートで焼いていきます。

ホットプレートでサツマイモ焼く子どもたち

ホットプレートに触らないように、サツマイモを焼く子も真剣、見守る子も真剣です。きれいな焼き色がつき、サツマイモもちが完成しました。

友だちと一緒に食べるおやつは、格別です。

ある子が、食べながら「前は、サツマイモ食べなかったけど、今日は食べたんだよ」と言っていました。この日までサツマイモを食べられなかったけれど、みんなと一緒に作ったら食べてみたくなったとのことでした。

みんな、ぺろりと食べ終えた後には「楽しかった」「次はいつ一緒に作るの?」「またやりたいね」などの声がたくさん聞こえていました。

「たくさんの人と関わることが楽しい」

「一人では難しいと思っていたことも、一緒だと挑戦できた」

グループの子どもたち、こめ組の子どもたちお互いにとって、関わりあう時間が「楽しい時間」になってきているようです。

3月の卒園まであと少し、年長児の交流を重ねて、さらに関わることの楽しみや達成感を感じられるように支援していきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 桶川ルームスタッフ

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