発達支援つむぎ 桶川「大根収穫祭」
2023.03.06
#発達支援
今年最初の畑仕事は大根の収穫でした。
今回は、就学にともないつむぎの利用を終え小学生になった子どもたちも集まっての収穫祭です。
久しぶりに会うスタッフや仲間に対して少し照れた表情を見せてくれましたが、畑仕事が始まると少しずつほぐれていました。
冬の寒さの中で残った大根の葉っぱは春大根に比べると少し元気がありません。葉っぱだけを引っ張ろうとするとすぐにちぎれてしまいます。
「とれない!」
「これどうやって抜くの?」
「少しコツがあってね…」
大根の根本をもってゆさゆさと揺さぶりながら抜くスタッフの様子を見て、子どもたちもチャレンジします。
「ぬけた!」
収穫した大根を嬉しそうに保護者の方やスタッフに見せてくれました。
大きな大根に必死になってチャレンジする子もいれば、小さな大根をたくさん抜いて喜ぶ子もいました。
一方、畑の反対側では、シャベルで穴を掘りました。腐葉土を入れるための穴です。
シャベルを見て「ママやって」と初めての畑に緊張していた子も、シャベルで土を恐る恐るすくってかき混ぜているうちに、作業に集中して手の汚れも気にならなくなっているようでした。
大きなスコップを見ると「どう使うの?やりたい!」とみんな興味津々です。大人の姿の真似をしてスコップを使い始めました。
腰が引けて力があまり入れられていなかった子も、小学生になった子が体重をかけて力強くスコップをさす様子を見て、少しずつ扱いが上手になっていきました。
「協力しよう!」
「いいよ!」
言葉をかけあって大きな穴を掘る姿が見られました。子どもたちの働きによって腐葉土のための穴は完成しました。
子どもたちは収穫した大根からお気に入りの一本を選び、たらいで洗おうとした時、井戸のポンプのハンドルを動かしても水が出ませんでした。
「まさか、凍っていて水が出てこないのかな、どうしよう」
スタッフも焦りましたが、井戸のポンプに呼び水を入れてハンドルを動かすことで水をくみ上げることができました。
「こうやって水出すんですね」と保護者の方々も興味津々に見ていました。
「冷たい」
「あ、白くなってきた」
「次、僕が洗う」
子どもたちはその時に感じたこと、考えたことを仲間や保護者、スタッフに行動、表情、言葉で表しています。今回の収穫祭では大根の大きさ、大根を抜く時やスコップで掘る時の力の入れ方、水の冷たさ、土や葉、大根の色など、言葉では説明しきれないほど、多くのことを子どもたちは体験の中で感じ学んでいます。
今シーズンの畑仕事を通して、子どもたちの生き生きとした表情や表現、成長していく姿を見て、私たちは畑仕事の魅力を再確認しました。もう少ししたら畑に腐葉土や肥料を入れて耕し、来年度に向けての準備を始めます。
また、私たちはつむぎの利用を終えた後も、畑仕事やつむぎカフェを通じて子どもや保護者の皆様が気軽に集まり、就学後の生活や学校での様子、放課後等デイサービス、地域の子育てなどの情報について活発に情報交換をすることができる場を作りたいと考えています。
ぜひまた畑に集合して一緒に汗をかきましょう。
文:発達支援つむぎ 桶川ルームスタッフ
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