発達支援つむぎ 桶川「密着!マンスリー児の一日」
2024.08.05
発達支援つむぎ 桶川ルームの利用には、マンスリーという支援形態がございます。
マンスリー支援では、併設している保育園で友だちと一緒に活動します。保育には、つむぎスタッフも入っているため、大人の手助けが必要な場面ではしっかりと支援できるようにしています。
昨年度は、給食までの時間を友だちと一緒に過ごし、その中でたくさんの経験をしていましたが、今年度からは、給食の後の午睡、おやつ、午後の活動と、昨年度より長く一緒に過ごすことができるようになりました。
では、今年度のマンスリー利用の子どもたちはどんな1日を過ごしているのでしょうか。 今回は、マンスリー利用の子どもたちの1日を覗いてみましょう。
【9:00】 登園・日課(雑巾がけ・リズム体操・朝の会)・散歩へ出発
スタッフが「おはよう!」と挨拶をすると笑顔を見せてくれます。朝の会が終わると、散歩に出発します。ブロックを続けたい様子ですが、スタッフと一緒に箱の中に片付け、帽子を被ります。そして、友だちが並んでいる廊下に向かいます。この日は、最初スタッフと手をつないでいましたが、手を離し座り込みます。「誰と手をつなぎたいの?」と聞くと仲良しの友だちを指差して教えてくれたため、一緒に誘いにいきました。
【9:50】公園到着
公園では子どもたちの想像力によって、多種多様な遊びが展開されています。遊びの場面で友だちと遊びを共有できるように、スタッフは友だち同士をつなぐ架け橋となれるような関わりをしています。 例えば、走っている友だちを「待て待て~で追いかけにいこう」と誘ったり、お医者さんごっこが展開されていれば、「うでが痛いです。○○くん絆創膏貼ってください」とおままごとが好きな子を誘い、お医者さんごっこを一緒に楽しむことができるように見守ります。
【11:30】公園出発
「今日は遊ぶのは、おしまいだよ」「手をつないできた子と並んでね」と保育園に帰ることをスタッフが伝えましたが、座り込み、まだまだ遊びたかったことを示します。一緒にしゃがみ、「まだ遊びたかった?」と聞くと頷いてくれたため、「まだ遊びたかったよね、でも今日はおしまいのお時間なんだ。○○くんと一緒に帰って給食食べたいな」と気持ちを受け止め、落ち着くまで隣で待ちます。5分程経ち「帰る?」と尋ねると頷き、一緒に立ち上がり歩き始めることができました。
【12:00】着替え・給食
たくさん遊んだ後は、汚れた洋服を着換え、待ちに待った給食です。席を決め、自分で食べることができる量をお皿に盛って、準備をします。今日は天気が良いので、園庭でスタッフと友だちと机を囲んで「いただきます!」。
美味しくて、おもわずグーっと親指を立ててスタッフに伝えてくれます。子どももスタッフも一緒に給食を食べることで、友だちやスタッフと「美味しい」を共有しています。ご飯を食べることが楽しいと感じる経験を積むことで「食べる力」を育てます。
【13:00】午睡
給食が終わったら、午前中にたくさん動かした体を休めます。まだまだ体力が残っている子は、お布団でゴロゴロしながら、自分なりに体を休めます。
【14:30~15:00】起床・おやつ
寝起きが苦手な子もいれば、得意な子もいますが、自分のペースでおやつの準備をします。今日は、仲良しの友だちがなかなか起きてこず、寂しくなったのか、肩をツンツンと起こしに行っています。
【15:10】帰りの会
楽しい時間はあっという間で、今日も帰りの会の時間がやってきました。
スタッフが絵本を広げると、絵本を大好きな子どもたちは、スタッフの周りに急いで集まってきます。あまりにおもしろい話に思わず立ち上がって絵本に吸い寄せられていく姿もしばしば見られます。友だちに「座ってよ」と注意され、あっと気づき座ります。大人が教えるより多くのことを、子どもたち同士のやりとりで学んでいるように思います。
【15:20】午後の活動
ここからはお迎えまで、園庭で好きな遊びをしたり、つむぎで企画している午後の活動に参加したりと、自分で活動を選択します。
保護者の方がお迎えにきたら、友だちやスタッフにさようならのタッチをし、リュックを持って玄関に小走りで向かいます。
玄関で保護者の方に今日、このような姿が見られたこと、頑張っていたこと、これから支援していきたいことをお伝えします。保護者の方と子どもの成長を一緒に共有し、喜べる時間になっており、スタッフにとっても心温まる時間です。
今日はある日の子どもたちの様子を紹介しました。いかがでしょうか。
これからも子どもたちが安心して、たくさんの驚きや喜びに出会うことができるような環境をつくっていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 桶川ルームスタッフ
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