発達支援つむぎ 桶川「子どもたちと作り上げたどろんこ祭り~ポップコーン販売を通して~」

2024.10.07

#発達支援

メリー★ポピンズ 桶川ルーム・発達支援つむぎ 桶川ルームでのどろんこ祭りは第三回を迎えました。

子どもたちは第一回、第二回のどろんこ祭りが楽しかったようで、今年度あったらいいなと思うブースについて話し合うと、第一回、第二回にあったブースをまたやりたいという声が多くきかれ、ゲームブースなどは去年と変わらない出店となりました。

今年度の新たな試みとしては、昨年度から畑で育てていたトウモロコシを収穫して、乾燥させ、スタッフがポップコーンとして調理をし、販売したことです。ポップコーン200食分を販売するために子どもたちと協力して準備をしたので、その様子をお伝えします。

乾燥させたトウモロコシの実を一粒ずつとる様子

ポップコーンブースを開くうえで、一番大変だったことは、乾燥させたトウモロコシの実を一粒ずつとる作業です。スタッフも実際にしてみると、指で実をひっかけ、床にとばさないように実をとる作業は、集中力が必要でかなり疲れる作業でした。そのため、子どもたちはすぐに飽きてしまうかな、他の活動と組み合わせて時間を短く設定し、取り組んでもらおうかなと先走って考え、不安を感じていました。しかし、スタッフの不安をよそに、実際に子どもたちとトウモロコシの実をとる作業を行うと、子どもたちは、無言になるくらい集中して行い、1本目が終わったら2本目と何度もチャレンジする姿や一列を最初から最後まできれいに外す姿がありました。

A君は、手先に不器用さがあり、普段は細かい作業は避ける様子がみられます。トウモロコシに、興味を持ち、実を取る作業に意欲を持って取り組みますが、最初は力加減が難しく、取った実が机の下に落ちることが多くみられました。しかし、粘り強く取り組むうちに、実を落とすことも少なくなり、力加減を調整しながら取り組む姿がみられました。そして、一本終わると「僕もう一個やるよ、もう一個ちょうだい!」と言う姿がみられました。「僕こんなに溜まったよ」とお皿の中にトウモロコシの実が増えていくことに、達成感を感じている様子でした。

粒がきれいにとれたトウモロコシの芯

また、別の場面では、乾燥した実を取る作業ではなく、お友だちが机の下や机の周りに落とした実を拾う役割を自ら行ってくれる姿もありました。また、「もうポップコーンないの?今日もやりたい」とお話ししにきてくれ、200食分のポップコーンができるまで、積極的にトウモロコシの実をとる作業を行ってくれました。

子どもたちが頑張って実をとってくれたポップコーンは、当日200食売れ完売しました。また「おいしい」「私がやったんだよ」という声がたくさん聞こえてきました。

来年度も、子どもたちと一緒に作り、子どもたちが「できた」「がんばった」「たのしい」をたくさん感じることができるお祭りにしていきたいです。

地域の方もご参加頂けるお祭りですので、今年度ご参加頂いた方はぜひ来年度も、来年度初めての方もぜひお気軽にお越し下さい。

ポップコーン販売の様子

文:発達支援つむぎ 桶川ルームスタッフ

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