発達支援つむぎ つつじヶ丘「だれのかおかな?」

発達支援つむぎ つつじヶ丘ルームの散歩先の公園には、木の枝やどんぐりなど、子どもたちの玩具に変身する自然物がたくさんあります。今回は、ある日の戸外活動で見られた表現遊びを紹介します。

一人で遊びを探している様子のA君のそばで、スタッフが木の枝を組み合わせて彼の名前を作ってみました。すると、A君も枝を拾ってきて何かを作り始めると「みて、〇〇くんのなまえ!」と、仲の良い友達の名前を作ったことをニコニコした顔で教えてくれました。「名前づくり」で枝を組み合わせていくうちに、次は「顔づくり」が始まりました。

枝と石で作った顔

友達の顔やスタッフの顔を思い浮かべながら、小枝を眉毛にしたり、石で鼻や口を作ったりしていました。「これは○○くんかな?」とスタッフが聞いてみると「これはひげがあるから○○(スタッフの名前)だよ!」と、様々なアイディアを出しながら色々な人たちの似顔絵ができていきました。「似てるね」「おもしろいね」と話しながら、石で作った鼻の下にどんぐりを乗せて鼻水に見立てたり、枝でひげを作ってサンタクロースに見立てたりしながら、どんどんと発展していきました。

ひげのある顔

スタッフとA君が遊ぶ様子を見て、そのうち周りにいた子どもたちも「誰の顔?」と興味を示し一緒に遊び始めると、自然とA君の笑顔も増えていきました。お互いが作った顔を見せ合って面白がったり、「ここはこうしたほうがいいね。」と意見を出し合ったりしながら、表現遊びが広がっていきました。

顔作りをする子どもたち

当たり前のように身近にある枝やどんぐりなどの自然物でも、子どもたちの豊かな発想で、どのような形にも自由に変化させることができます。今回は、「どんな顔ができるかな?」「どうしたらもっとおもしろくなるかな?」と想像しながら試行錯誤考えながら遊ぶ姿が見られました。これからも様々な経験をする中で、見たこと・感じたことを自由に表現することの楽しさを感じてもらいたいと思います。

文:発達支援つむぎ つつじヶ丘ルーム スタッフ

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