発達支援つむぎ つつじヶ丘「自然から」

発達支援つむぎ つつじヶ丘ルームには、日が差し込む明るいテラスの畑に野菜や花々が咲き、広々とした園庭にはヤギの「みらいちゃん」が過ごしています。子どもたちが来所する時には、いつもみらいちゃんがお出迎えをしてくれます。親子グループに参加している2歳児の子どもたちは、ヤギに興味を示すものの、怖くて大人の後ろに隠れながら観ていたり、餌をあげようとしても近寄れないでいたりしたのが春頃の姿でした。それから秋になり、大人がみらいちゃんに、楽しく餌をあげている姿を見てきた子どもたちは「自分でもやってみたい!」と思う気持ちが大きくなったのか、一人で大人と一緒に餌をあげられることに挑戦することが増えました。そして今では、園庭に生えている雑草を摘んで、一人でみらいちゃんに近寄り、餌をあげられるようになりました。

みらいちゃんに餌をあげる子ども

畑では夏の花は終わり、次の季節への移り変わりとしてチューリップの球根植えをするため、土づくりから始めました。普段から大人と一緒に裸足で泥遊びをしていることもあり、(裸足で遊ぶのが通常になっていて、園庭で遊ぶ時も靴を履くことを拒むほど)、コンポストの土や肥料、花壇用の土をスコップで躊躇うことなく花壇に入れていきます。大人が素手で土を平らにならすと、子どもたちも真似て素手で平らにきれいにならしていました。

土を入れていく子ども

そこに球根を植え、今は毎週の水やりや観察を通して、春先の開花を楽しみに待つ姿が見られています。1・2歳児の親子グループでは日々の支援の中で、チューリップをはじめ、畑の野菜に水を上げたり、ヤギのみらいちゃんに餌をあげたりすることで日ごろから土や水などの自然に関わる機会をつくっています。春からの活動を振り返り、大人が自然や動植物を嫌がらず怖がらず好奇心を持って楽しんでいる姿を見せることで、子どもたちは「やってみたい!」と新しいことに挑戦するきっかけになるのだと感じます。

水たまりで遊ぶ子ども

文:発達支援つむぎ つつじヶ丘ルームスタッフ

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