子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園「新しい春に向けて~畑作戦再スタート!~」

子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園の子どもたちは、春の田んぼ作りから始まり、年間を通して野菜や花などの成長を追っています。冬になるにつれて徐々に気温が下がり、畑に向かう足も遠くなっていました。

畑で収穫した大根を眺める子ども

ある日、久しぶりに畑に行くと、秋に植えていた大根やニンジンの葉が小さいままだと気付いた子がいました。試しに1つ抜いてみると「全然育っていない…」と落胆した声が。そのうち周りから、「どうして小さいままだったんだろう」、「次は大きくなってほしいね」と様々な意見が出てきました。

土づくりをする子どもたち

その後、子どもたちで意見を出し合い実施したのが「栄養のある土づくり」でした。失敗をもとに自ら思考して、上手に野菜を育てるためにはよい土が必要だと気付いたのです。土に肥料を混ぜて柔らかくする工程は、大人でも時間と労力が必要ですが、子どもたちは主体的に取り組んでいきます。

シャベルを使って肥料を混ぜる子どもたち

自分から興味をもって、「この白いのは何を混ぜているの?」と用務の職員に聞く姿もありました。

大人の使う憧れのシャベルを持って一心不乱に取り組む姿は、自分たちの畑をよい場所にしたいという意欲を感じられました。

子どもたちが書いた「3月に植えたい野菜」

土づくりと同時並行で、「春になったらどんなものを植えたいか」も話し合いました。その中で、「これは○○の料理で使うよね!」などと活発なやりとりが見られました。また、あまり野菜が好きではない子が「これなら植えてみたいなあ」と意見を出してくれました。

1年を通して、畑活動が興味を広げるきっかけとなり、食育に繋がっていくと感じています。

畑仕事をする子どもたち

現在、畑は子どもたちの力で柔らかく豊かな土に変化を遂げました。今後は新しい春に向けて、畝づくりや田んぼづくりの下準備に移っていきます。

畑仕事によって、やりがいや達成感、思考力など数多くの力を獲得しながら、今後もつむぎ浦和美園では、子どもたち自身で活動する気持ちを育み、「主体性」を伸ばしていきます。

文:子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園職員

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