発達支援つむぎ 八山田「遊びの中での楽しい経験 」
2024.05.30
#発達支援
園庭の前の広場にはたくさんの草花が咲いています。
3歳児の子どもたちはたんぽぽ摘みに夢中です。そんな中、たんぽぽで手が黄色になったことに気付いた子が、「こっちの花は青だよ」「赤くなる花もあるかな」と様々な草花を探し始めました。
そこで翌日、白い画用紙を広場へ持っていき、草花で塗り絵をしてみることにしました。
やってみたい気持ちでいっぱいの子どもたちは「ここにうさぎを描いて」「僕は電車がいいな」等と保育者にイラストを描いてもらい草花で色をつけ始めました。慎重な子はその様子を近くで見ています。
しばらく見ていた子が、いよいよやってみたい気持ちが出てきて「オバケ描いて」と保育者に伝えにきました。
オバケのイラストを手にすると、今度はたんぽぽを保育者に手渡し、「ここ塗って」と染めてほしいことを伝えました。「ここでいい?」と塗る場所を確認しながら保育者は色を付けます。何度もそのやり取りを繰り返していると、自分で花びらを画用紙に擦り付け、色を付け始めました。
つむぎを利用する子どもたちの中には感覚が過敏だったり、鈍かったりする子がいます。特に感覚が過敏な子は初めて触れて試すことにはとても慎重です。そんな時は無理強いしたりせずに、その子のペースで少しずつでも新しい経験が重ねられるように関わっています。
今回のエピソードのように慎重にじっくり見て考えてから試す子、とりあえず試してみてから考える子、一人ひとりの「試す」までのペースは様々です。子どもたち一人ひとりのスピード感も個性の1つとして捉え、寄り添いながら支援を展開していきたいと思います。
今年度も個性豊かな子どもたちと一緒に過ごす中で、どんな気付きや興味と出会い、遊びの中でどんなことを経験していけるのか楽しみです。
文:発達支援つむぎ 八山田ルームスタッフ
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