つむぎ横浜東口ルーム「保護者座談会」

発達支援つむぎ横浜東口ルームでは、「『食べる』から考える『ことば』の発達」をテーマにした、保護者様向けの座談会を開催しました。乳幼児期の子どもの発達は、日常の生活や遊びの中で育まれますが、食事場面はコミュニケーションや言語発達が促される絶好の機会とも言われています。今回は「口」の動きに注目して、毎日の食事について考えました。

座談会の様子

まず、食べる時の口の動きについて考えてみましょう。私達は食べる時に、「1:食べ物を五感で認識する」「2:食べ物を取り込む」「3:食べ物を噛みながら喉に送りやすくする(食べ物の塊を作る)」、「4:食べ物の塊を喉に送る」「5:飲み込む(ごっくん)」といった過程を経て食べ物を体に取り込みます。今回は、その中でも食べ物が口の中に入っている2と3の時に必要な力について、ワークシートを使って話し合いました。たった一言で「食べる」と表現される行為でも、様々な力が組み合わさって行われているということが分かります。

次は、話す時の口の動きについてです。ここでは早口言葉ゲームを実施し、どのような力があれば上手に言えるかを考えました。実は、おしゃべりをする時の口の動きは大忙し。唇や舌、顎など、様々な器官を俊敏で連続的に動かしています。そして、舌を動かす位置や強さを絶妙に調整しなければ、様々な音をはっきり話すこともできないのです。食べる時と話す時に必要な力は、共通していることがとても多いということですね。

早口言葉の資料

最後に、食事は食べることだけでなく、人とのやりとりが行われます。信頼できる人とテーブルを囲むと、楽しいやりとりが「美味しい」につながり、そこから豊かなコミュニケーションが生まれます。食事の場面となると、つい食べ物の好き嫌いやマナーに注目してしまいがちですが、今回のように別の視点から子どもをみてみることで、新たな発見があるかもしれません。

座談会の資料

文:発達支援つむぎ 横浜東口ルーム 職員

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