発達支援つむぎ 横浜東口「グループ活動の裏側をご紹介」

発達支援つむぎ 横浜東口ルームでは、個別活動とグループ活動があり、子どもの様子に合わせた支援を行っています。グループ活動の1つである「キッズグループ」は週1回、主に3歳児~5歳児の子どもを対象としており、2~5名で形成されています。小集団の中で、遊びを通して友達と楽しさを共有したり、気持ちを伝え合う経験を積み重ねていきます。

今回は、「キッズグループ」の裏側をご紹介したいと思います。

横浜東口ルームでは、当日の活動に向けて職員同士で念入りな打ち合わせを行います。ここでは、活動内容を確認することはもちろんですが、活動の目的やねらいについても共有し、子どもの座席や職員の配置、道具の数を相談しながら決めていきます。また、活動中の子どもの姿を予測して怪我や事故のリスクにも備えます。

打ち合わせをする職員たち

この日は「ひっくり返しゲーム」を行いました。今回の「ひっくり返しゲーム」は制限時間内にみんなで力を合わせて、コマを白から黒に全部ひっくり返すルールにしました。

この活動でのねらいは「自分たちで考える」、「協働作業に取り組む」、「ルールを守り続けて活動を楽しむ」です。「自分ひとりだけできたらおしまいではなく、友達を助け、みんなで取り組む」この経験に近づけるよう、一人ひとりのエリアに分けたり、コマの数を調整したりと事前に環境の調整を行いました。

コマをひっくり返している子ども

先に自分のコマを全部ひっくり返すことが出来たAちゃん。友達がまだ頑張ってひっくり返している様子をみていました。そこに職員が「友達がまだ頑張ってるね、どうしたら良いかな?」と言葉かけをすると・・・Aちゃんは「たすけにいくよ!」と言ってBくんのところへ駆け寄り、友達の手伝いをしました。

友達を手伝いにいく子ども

すると別の場面で、今度は先にBくんがひっくり返し終わると、Cくんに駆け寄りひっくり返すのを手伝いました。Cくんからは「ありがとう!」と言う言葉も聞こえてきました。友達同士でルールを守りながら協力して遊ぶ姿が印象的で、今日の活動のねらいに近づけた様子もみられました。

一緒に遊ぶ子どもたち

活動が終わった後はその日の活動について振り返りを行います。活動中の子どもたちの表情や言葉、行動について細かく振り返り、成長を感じた姿や活動の目的やねらいが達成できたか、そして何よりも子どもたちが楽しく遊んでいたか、について確認します。その他にも職員の言葉かけや連携は適切だったのか、ケガや事故に繋がるような場面はなかったか等、職員自身の振り返りも忘れません。

東口ルームには現在、保育士、精神保健福祉士、言語聴覚士、臨床心理士といった様々な専門職が在籍しており、それぞれの専門性を出し合いながら活動に取り組んでいます。

それぞれの専門性の視点を持ち寄って、活動の打ち合わせや準備、振り返りを入念に行うことで、子どもたち一人ひとりの成長に繋がる活動ができると考えています。日々成長していく子どもたちに負けないように私たちも、楽しい活動を計画していけるように頑張っていきたいと思います。

文責:発達支援つむぎ 横浜東口ルーム職員

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