発達支援つむぎ 横浜東口「さつまいも・掘って、焼いて、食べました!」

雲一つない晴天のもと、羽沢横浜国大駅近くにある東京牧場さんの畑をお借りして「芋掘り」の体験学習を行いました。今回の体験学習は「自ら考え、行動する、近くの大人にわからないことは聞く」というねらいをもち、子どもたちとスタッフのみで活動を行いました。

羽沢横浜国大駅で待ち合わせた子どもたちは元気いっぱい。「みかんの木があるね、新幹線がたくさん見えるね」と、畑までの道のりが景色につられてどんどん進みます。

畑では、その場で火を使って焼き芋が出来るよう焚き火も準備。普段滅多に見ることがない焚き火に興味津々でした。その様子から何かを火に入れたいという気持ちが伝わってきました。「葉っぱ入れたいな・・」とつぶやく子。「やって良いか聞いてみたらどうかな」と少しお手伝いすると、焚火の側にいた東京牧場さんのスタッフの方に「葉っぱを入れてもいいですか」「やってみてもいいですか」と聞くことができました。「葉っぱは撥ねるから薪をいれてごらん」と言われ、熱さを感じながら薪を入れました。どうやったらできるのか、どのように気持ちを伝えるかを知る大切な経験となりました。

畑で芋を掘る子どもたち

芋掘りはみんな夢中で穴を掘り、次々と出てくるさつまいもに「みて!こんなでっかいのが採れたよ」「もっと採るぞ」と全力で取り組みました。はじめはさつまいもにだけ向き合っていた子どもたちでしたが、次第に「せーの!で引っ張ろうよ」「こっちにもまだあるよー」と友だちに声をかけて協力する姿へと変化していきました。互いに採れたさつまいもを見せ合ったり、「まだあるかも」と手をつないで探したりする姿が見られました。

焚き火にあたる子ども

収穫したさつまいもは丁寧に洗ってホイルに包み、焚き火の中へ。「まだかな」「お腹空いてきちゃったよ」と火の周りをうろうろ。持ち帰り用の芋を掘ったり、大根を収穫したりしながら待つこと約1時間。ホクホクの焼き芋が出来上がりました。「ふーふー」と冷ましながらみんな夢中で頬張ります。「甘い」「お芋の味がする」など自ら収穫したさつまいもの香りや味を堪能していました。

畑仕事の良さの一つは自らが収穫したものをその場で食べることができること。持ち帰ってつむぎや家での調理もいいですが、「熱いね」「皮って食べられるの?」「やわらかいね」など友だちと一緒に感想を言いながら食べたり、採った場所で食べるなど、五感が刺激される活動と考えています。

出来上がった焼き芋

お腹も満たされて駅に向かう道中。自分で持って歩ける分を考え、自ら選び袋に入れていきます。収穫したさつまいもと大根でリュックはパンパンでした。しかし、自分で収穫したさつまいもということが大きかったのでしょう。15分もある道のりを弱音もはかず、大切な荷物を抱えながら歩き切りました。保護者の方に「こんなにたくさん採れたの!」「すごいね、頑張ってきたんだね」と迎えてもらい、誇らしげな顔を見せていました。「やり切った」と自信に繋がったのではないでしょうか。

後日、たくさんの経験をさせていただいたことの感謝を伝えようと話をしました。感謝の気持ちを形にするにあたり、「楽しかった」ことを伝えたい、差しあげるものだから丁寧に作りたい、などお礼の意味もわかって用意できたことは大きな発見でした。子どもたちの描いた絵や写真を無事お渡しでき、大変喜んでいただきました。

御礼の手紙

今回はさつまいもを掘ることからの活動でしたが、苗植えや雑草取りなど、より食の循環が伝えていけるような活動を今後も実践していきたいと考えています。

文責:発達支援つむぎ 横浜東口ルームスタッフ

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