発達支援つむぎ 横浜東口「思いのままに描くアート」

発達支援つむぎ 横浜東口ルームの2月体験学習は、思いのままに描くアートと題し、チョークを使った表現活動を行いました。

チョークを使って壁や地面に自由に描きたいものを描く。白い紙ではなく、「普段描くことができない場所に描くことができる」という環境で、子どもたちの「描いてみたい」というワクワクした気持ちに繋げたいと考えました。また、上手い下手ではなく表現の楽しさを味わいながら、子どもたちの表現意欲を育みたいという思いもあり、職員の事前打ち合わせでは、「上手だね」「スゴイね」など、大人が言ってしまいがちな「子どもの表現を評価している」と感じられるような言葉かけをしないことを意識して関わることを決めました。

会場は8月の「つむぎ夏祭り」でもお世話になった近隣の平沼西昭会館をお借りしての開催です。今回の活動では、会場の壁や地面この空間すべてがキャンバスです(※事前に会館の管理者へ許可を頂いています)。

チョークを初めて見たAくんは、最初は恐る恐るチョークを触っていましたが、壁に描き始めると、その後は緑色チョークを使って壁一面を塗り上げました。

会場の壁

一方でBくんは壁を指差し「ここにも描いていいの?」と職員に聞き、地面や壁に絵を描いても良いということに驚くような様子がみられました。Cくんは誰かが描いた線路を更に伸ばして描いたり、電車を描き足したり、と自然と共同作品が生まれました。気に入った1色のチョークで表現を楽しむ子、様々な色のチョークを使って楽しむ子、1本線や波線、丸や三角、好きな乗り物や花、生き物・・・。それぞれがチョークと、この空間で「描いてみたい」と感じたものを思い思いのままに表現する姿がみられました。

地面に描いた絵

また、子どもだけでなく、職員も、保護者の方々も一緒に表現活動に取り組む姿があり、楽しい空気が流れていました。

壁に描くスタッフ

自分たちが描いた作品は写真に収めた後に、タワシやブラシを使って元通りにする清掃活動を取り入れ、子どもたちの自立心へ繋がるように、「自分たちが遊んだところは自分たちでキレイにする」といった取り組みを行いました。タワシやブラシを使って、みんな一生懸命に地面や壁をこすっています。一人では消しきれない絵は友だちと一緒に協力して清掃をする姿がみられ、自然と友だちとの関わりが生まれる場面もありました。

描いた後を掃除する子どもたち

いつものお絵描きでは経験出来ない環境や戸外という開放的な空間の中での表現活動は子どもたちの好奇心を刺激し、果てしない創造性へと広がります。形には残らないけれども、今回の経験が「記憶に残る表現の体験」となり、子どもたちの今後の表現意欲に繋がっていくと思います。

文:発達支援つむぎ 横浜東口ルーム

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