発達支援つむぎ 横浜東口「植えて育てて、採って食べる。一からの畑仕事」

発達支援つむぎ 横浜東口ルームでは、今年度も「地域活動ホーム ガッツ・びーと西」の屋上菜園をお借りして畑仕事を行っています。

まだ寒かった1月に種芋を植えたジャガイモはすくすくと育ち、子どもたちは元気に育ったジャガイモを見て、「こんなに大きくなった!」と驚いていました。

畑仕事は子どもたちみんなで行います。ある日の雑草抜きでは、「大きい雑草見つけたよ!」「見て、この雑草こんなに根っこが長い!」「こっちにてんとう虫いるよ!」など、子どもたちから色んな声が飛び交いました。

雑草抜きをする子どもたち

また別の日には、大きなジョウロを頑張って持ち、水やりをする子どもの姿がありました。水やりはみんながやりたい仕事です。数が限られたジョウロ、他の友だちに「次に貸してね」と言われたことを忘れず、水やりを終えた子どもが「はいどうぞ」とジョウロを渡す場面もありました。

水やりをする子ども

収穫では、一人では抜けないジャガイモを友だちと力を合わせて引っ張る姿や、土に触ることが苦手な子どもが頑張って自分の手で土の中からじゃがいもを掘り出す姿が見られました。

じゃがいもの収穫

収穫したジャガイモは、みんなでじゃがバターにしました。それぞれの成長に合わせた調理器具や工程、食形態を選択することで、年齢に関わらずみんなが調理活動に参加し、安全に食べることができます。

じゃがバター

「いい匂いがする!」「ブクブク音がする」「泡が出てるよ」など、調理中も子どもたちからたくさんの言葉が出てきます。そして、出来上がったじゃがバターを前に、みんなで元気に「いただきます!」

楽しくおいしそうに食べる子どもたちの様子を見て、保護者の方から「家ではじゃがいも食べないんです」という話や、「ふかしただけのじゃがいもは食べないと思っていました」、「普段は決まった形に切った野菜しか食べないのに驚きました」との声を頂きました。

畑仕事を通じて、自分たちで一から大切に育てた野菜を、一緒に畑仕事をした友だちと食べる経験は、子どもたちの食への興味や食べる意欲を刺激することにもつながりました。そして、自分たちで作った料理をお父さん、お母さんにも食べてもらうことで、これまでの畑仕事の成果を子どもたち自身が保護者に伝える場とすることができました。自分が取り組んだことや頑張ったことが形になることや、人を喜ばせたという経験は、子どもたちにとって達成感や自信に繋がったと思います。

これからも自分たちで「植えて育てて、採って食べる。一からの畑仕事」を通じて、子どもたちに様々な気持ちを感じてもらいたいと思います。

文責:発達支援つむぎ 横浜東口ルーム

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