発達支援つむぎ 横浜西口「やりたいことやったもん勝ち!~育まれる“心の力”~」

発達支援つむぎ 横浜西口ルームでは子どもが自分でやりたいことを選びやり遂げる経験を大切にしています。自分を主体にしたゼロからの活動が子どもの持っている力を伸ばし、生きる力を育んでいく様子をご紹介します。

Aさんは来所してすぐに部屋に置かれていたたらいに走って向かいました。

たらいには泡の入ったボトルが…

ひねったり振ったり 試行錯誤して、「開けて」泡を出したい気持ちから、スタッフを頼ることで解決の糸口を見つけました。

たらいにボトルの中の泡を注ぐ子ども

泡をボールに入れ、スプーンやお玉を棚から取り出し、真剣な表情でかき混ぜました。

「冷凍庫に氷あるよ」の言葉を聞きすぐに氷を取りに行きました。氷と葉っぱを入れて集中して遊ぶ A さんから「ぶちゅばちゃちゅっ」と無意識に楽しげな表現がこぼれました。

Aさんの言葉に「楽しいね」と笑顔で見守るスタッフに「お料理、 スープ 作った」と満面の笑みで応えてくれました。溢れる楽しさを表現して、誰かと共感できた嬉しさが自然に表情に現れています。

お玉でたらいの中身をかき混ぜる子ども

すぐに「エレベーター 行く」と次の目的を決め靴を履いたAさん。写真を見ながらどこのエレベーターに行くかを自分で選びました。Aさんは「カメラ」と…持って行きたいものも伝えていました。

見通しを持って自分の活動に必要な道具も言葉で伝えていました。

自動販売機のICタッチ部分に触れる子ども

向かう途中、操作方法の違う自動販売機を一つ一つ観察し、興味深い機械を自分で試しました。

見守るスタッフ全員に「選んで、どれいい?」初対面のスタッフにも話しかけ、本児なりの操作方法で選んだものを押して応え、楽しさを共有していました。

興味を探究した手応えを誰かと共有したい思いが、初めての人にも言葉をかける勇気になっていました。

プレイルームにあるカートに乗る子ども

地区センターに到着するとすぐに赤いエレベーターに向かいました。目的を達成すると、次のことを決めていたかのようにプレイルームに入りカートに乗り込みました。身体にぴったりの空間。カメラを覗き込み、落ち着いた場所でじっくりと探求していました。

興味や関心に心も身体もフル回転したAさん、自分の心や身体が今どうしたいかをちゃんとわかっているからこそ、最後は休憩できる場所を自から選んでいました。

いよいよ戻る時間を告げられると…「ママいく」と気持ちのスイッチを切り替え 、軽い足取りで真っ直ぐルームに戻りました。信頼あるスタッフに見守られ、やりたいことを存分にやり切った後は相手の言葉を受け入れたり、気持ちに折り合いをつけたりと自然と心の広がりも育まれていました。

つむぎ 西口ルームでは子ども一人ひとりのやりたいに寄り添った活動が日々展開されています。 インスタグラムにて他の活動の様子もご覧いただけます。

文:発達支援つむぎ 横浜西口ルームスタッフ

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