新緑が美しく気持ちのいい季節になりました。入園・進級を迎えて 1 ヶ月が経過する頃、新入園児の子ども達も少しずつ園での生活にも慣れ、笑顔が見られるようになりました。また進級児も落ち着いた日々を過ごしています。給食やおやつの量も最初は加減しながらでしたが、徐々にしっかりと食べられるようになってきています。
『食育とは生きる意欲を育むことである』
私たちは『食事の時間』を子どもの意欲(食欲)を育てるうえで重要な時間と捉えています。食育だよりでは、どろんこ会グループの食育に関する取り組みをご紹介させていただきます。
子どもたちは畑やプランターで野菜を育て、収穫し、食べます。実際に野菜の育つ様子を見て、触れて、実る喜びを感じることのできる環境があります。すると、子どもたちは自分の育てた素材への興味がわき、それを食べてみたい、どんな味がするのか確かめてみたいと思うようになります。そのまま丸かじりをしたり、採れたてを茹でたり、焚火で焼いたりしながら素材のおいしさを楽しみます。
また、給食でも「薄味」を心掛け、素材そのもののおいしさを味わえるような調理方法が取り入れられています。子どもたちの味覚はとても敏感です。味覚が形成される乳幼児期に、たくさんの「素材のおいしさ」を味わうことのできる経験は、子どもの味覚を育てる上で大切な意味を持っています。
板橋仲町どろんこ保育園の縁側は、法人内で最も狭くて短いものになりますが、年間を通して縁側給食を実施しています。昼食はバイキング形式で、自分たちで好きな量を盛付けています。「一緒に食べよう」「今日は縁側で食べようよ」等の異年齢の子ども同士で誘い合わせて、テーブルやイスを準備して、好きな児と、好きな場所で食べています。友達同士で楽しく食事をすることで、子どもたちの食への意欲へと結びつけるように日々関わっています。
こどもぴあでは、一人ひとりのつぶやきや子どもの「なぜ?」「なに?」不思議だなと思う気持ちを丁寧に受け止めることを心がけています。「先生、あわって何?」「ひえって何?」どろんこ会のクラス名が不思議だと思ってたずねてきた女の子がいました。そこで「あわ」「ひえ」「あずき」「だいず」「むぎ」「こめ」全てを育てて本物の体験ができました!
あわ・ひえ・こめ→おにぎりに
あずき→餡を作りおはぎに
むぎ→焙煎して麦茶づくり
だいず→味噌づくり・きなこづくり
クラス名の雑穀すべてを栽培し目で見て、食べて納得した子どもたち。満足感にあふれていました。
「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。