さわやかな秋風にのって、食欲の秋、スポーツの秋、実りの秋と楽しみの多い季節がやってきました。子どもたちは気持ちの良い秋空の下、いままで以上にのびのびと動き回っています。秋の自然や味覚に触れる機会をたくさん作っていきたいですね。
私たちは『食事の時間』を子どもの意欲(食欲)を育てるうえで重要な時間と捉えています。食育だよりでは、どろんこ会グループの食育に関する取り組みをご紹介させていただきます。
家族がひとつの食卓を囲むようにどろんこ保育園では、保育士はもちろんのこと調理員も施設長も一緒のテーブルについて給食を食べます。食事の場面では、食べさせるのではなく自分で食べる意欲を大切にしています。子どもたちの食べっぷりを見ながら会話をし、コミュニケーションを深め「美味しい」や「ちょっと苦手」など人と気持ちを共有したり、自分の苦手な食材を一緒に食べている大人が、美味しそうに食べる姿を見て今まで食べられなかった食材に一口挑戦してみようとする子どもの姿が見られることもあります。私たち職員もただ一緒に食べるだけでなく、子どもの発達と提供の仕方(食味・固さ・形状など)があっているかを日々確認し、食材の切り方を変えたり味の調整を行ったりして試行錯誤しながら、子どもたちが「美味しい」と食べたくなるような給食作りを心がけています。
暑い夏は、縁側給食も一旦お休みとなり室内で食事をしています。午前中、たっぷり体を動かした子どもたちはお腹がペコペコ、無我夢中で食べる姿に生きる力、たくましさを感じます。幼児組では、バイキングを行っており、大きな子が小さな友だちを手伝う姿はよく見られますが、時には「この方がよそいやすいでしょ。」とちいさな子がそっと鍋を傾けてある、そんな姿も見られます。食事のひと時を通して、心も体もしっかり育っているな、と嬉しい気持ちになります。
厳しい暑さが早くおさまり、再び縁側で食べられる日が待ち遠しいですが、どこで食べても、一緒に食べるとおいしいね、嬉しいね、をたくさん経験して欲しいと思っています。
メリー★ポピンズ 清瀬ルームには、小さな畝が2本とガーデンボックスが4つある小規模な畑があります。その小さな畑から、今年度はジャガイモを皮切りに、キュウリ、トマト、ピーマン、オクラといった作物が次々と豊作を迎え、特にジャガイモとピーマンは保護者の方にもおすそ分けできるほどの収穫量を誇りました。
採りたての野菜はいつも大好評ですが、大量のピーマンを前に「こんなに食べられるかしら。」と危惧したのも束の間、塩昆布などで味付けして出すと、お代わりの手がとまりません。何回作っても完食でした。実際に枝に実っている物を自分で採り、それがすぐに調理されて食するのは貴重な体験ですね。秋や冬の収穫も楽しみです。
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