食育だより 3月号

2025年3月1日発行

例年に増して寒さが厳しい冬でしたが、梅のつぼみも膨らみ花々が芽吹き始めました。卒園、進級を迎える子ども達の成長を祝福するかのように暖かな日差しに園が包まれる日々です。この一年で食べる量も増え、体とともに心もたくましく、頼もしさが備わり成長した姿の子どもたちを嬉しく思います。あらためて保護者の皆様のお支えとご協力に感謝いたします。

今月のトピックス 食材を加工する

どろんこ会では、畑仕事が子どもたちの日課となっています。畑で収穫した作物を新鮮なうちに食べるのはもちろん、干し野菜などの加工も行っています。梅干し、みそ、干し柿など日本の伝統的な保存食を知ることに加えて、食材そのものの変化を学ぶこともできます。


◆梅干し・・・塩で漬け込むと梅酢が上がってきます。子どもたちは梅の変化をよく観察し、干すタイミングを今か今かと待ちます。天日干ししてできた梅干しは遠足やおやつのおにぎりなどの具になります。
◆梅シロップ・・・氷砂糖を加え3週間ほどでシロップができます。梅がしぼんでシロップが出来上がる様子を毎日観察しながら楽しみに待ちます。できたシロップは夏に定番の梅ジュースとなり大人気です。
◆みそ・・・畑で育てた枝豆が秋に大豆として収穫されます。その大豆がみそ作りの材料になることを知ります。大豆・塩・米麹を混ぜ合わせ、仕込む季節によって熟成期間は変わりますが、手作りならではの風味豊かなみそが出来上がります。
◆だいこん・しいたけ・柿・・・収穫したものを天日干しすることで保存が可能となり、味が凝縮されたり、甘くなったり、食感が変わったり、栄養価も高くなります。

食材を加工することで素材が変化することを生活の中で知ることにより、その不思議さから、子どもたちの「やってみたい」「食べてみたい」がどんどん生まれていきます。

縁側給食レポート

今月は 東寺尾どろんこ保育園 (神奈川県横浜市)を取材しました!

東寺尾どろんこ保育園の園庭は、起伏に富み、広く、陽当たりの良い園庭です。冬の寒い時期でも天気が良く暖かい日は縁側で給食を食べています。 気温の変化を感じながら食べるのは縁側給食ならではです。 夏は木々の葉が生い茂り、野鳥やセミなど生き物を身近に感じ ながら食事をし、冬は広くなった空を見上げ思いを馳せ、ある園児は飛行機に乗っていった場所の話をして楽しく食事をしてくれました。 このような環境での食事が感性豊かなものにしてくれていると感じます。

畑仕事レポート

今月はメリー・ポピンズ 川崎西口ルーム(神奈川県川崎市)を取材しました!

メリー★ポピンズ 川崎西口ルームは、近隣園のメリー★ポピンズ アトレ川崎ルームの畑の一角をお借りして畑仕事を行っています。週2 日の畑仕事で、今年度は、夏場にたくさんのキュウリを収穫することが出来ました。そのキュウリもただ大量なだけでなく、1 つのサイズがどれも大きく、立派なものでした。収穫に至るまで、子どもたちは、水やりや生育を日々見守る中で、時には、保育園から図鑑を持ち寄り、観察する姿もありました。

各施設からのおたより

「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。