寒さの厳しい日々が続いています。この寒さの中でも子どもたちは外で霜柱を踏んだり、氷を見つけては歓声をあげ元気に遊んでいます。風邪が流行するこの時期、強い体をつくるために日ごろの生活リズムを整え、元気な毎日を過ごしましょう。
近視の子どもの割合が年々増えており、デジタル機器に触れる時間の増加が要因の一つとされています。一方、近くを見る時間が長くても、外遊びをしっかりしていれば近視の程度が軽くなることが海外の調査研究で分かってきているのだそうです。
海外では視力低下を防ぐ施策として屋外活動を取り入れる動きが広がっており、専門家は「日本でも教育現場の小さな取り組みから広げていくことが必要だ」と訴える。
裸眼視力が 1.0 未満の子どもの割合は、1979 年の調査開始以降、一貫して増加傾向にある。文部科学省の 2021 年度学校保健統計調査では、小学校で 36.87%、中学校 60.66%、高校 70.81%、年齢とともに上昇し、小 1 で約 4 人に 1 人、小 3 で約 3 人に 1 人、小 6 では約半数に上る。
近年、オーストラリアや台湾などで近視予防の研究が進み、「太陽の光を一定時間浴びることが近視の抑制に効果がある」ことが明らかになってきた。台湾では千ルクス以上の光を週 11 時間以上浴びた子どもは近視になりにくいことが分かったとし、政策として「1 日 2 時間以上の屋外活動」を推進している。
(引用元:保健と幼児教育版 2024 年 1 号)
毎日一定量以上の光を目から取り入れることで、体内時計が整えられ、セロトニンの分泌が促され、活動や休息のリズムが取りやすくなる。午前中は目一杯太陽の光を浴びて体を動かし、お腹いっぱい昼食を食べ休息し、午後の活動につなげられるよう、毎朝 9 時ちょうどに散歩へ出発する。4 月から徐々に距離を伸ばし、11~12 月を目安に、2 歳児は往復 4km、4~5 歳児は往復 10km を歩けるようになることを目指します。
本来、人間の体は、足の指がきちんと地面につき、指で踏ん張る力を使ってこそ、正常なバランスが保たれるようになっています。ところが、現代人の足指の力は、極度に衰えています。指の力で踏ん張るどころか、多くの人は足指が地面についていない「浮き指」と呼ばれる状態になっています。兵庫教育大名誉教授 原田碩三の調査(2004 年)によると、5歳児で浮き指が1本もない子は全体の 8%、つまり、5 歳児の 90%以上が浮き指になっているのです。
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