さわやかな風に、温かい日差し。外遊びや散歩がさらに楽しい季節になりました。ゴールデンウィークを楽しく過ごした後、心身ともにちょっと不安定になることも。ご家庭と連携をとりながら、お子さんの様子に気を配っていきたいと思います。
生まれたばかりのときは 0.01 くらいだった視力は、生後6週ころからぐんぐんと発達。5歳で 1.0 以上になり、その後発達の程度は緩やかになり、8~10 歳くらいで完全に止まります。ですから、乳幼児期に、なんらかのトラブルで視力の発達がうまくいかなかった場合、その後視力を伸ばすのはとても難しいのです。日ごろから子どもの目の状態に注意を向け、おかしいと思ったら、早めに受診しましょう。
私たち大人が「子どもの脳が発達してゆく過程を知っておくこと」、そして、「子どもとの関わり方を工夫すること」は、自ら主体的に判断できる子どもを育てるうえでとても重要。コレを知っておくことは子育てにとても役立つことは間違いなしです。
(2023 年 3 月 13 日付 内田伸子お茶の水女子大名誉教授に聞く/朝日新聞 EduA より一部抜粋)
第 1 段階は生後 10 カ月ごろからの変化です。この頃から海馬と扁桃体がネットワーク化され、体験の記憶が蓄積されるようになります。私はこれを「第 1 次認知革命」と呼んでいます。1 歳半ぐらいからは自我も芽生えてくるので、気に入らないことがあると癇癪を起こしたり、周りの人が言うことを聞いてくれないとだだをこねたりすることが増えます。大泣きしておもちゃをねだられたとき、情にほだされて要求どおりに買ってあげると一時的にかんしゃくは収まります。けれど、間違った学習が積み重なると、がまんすることを知らないまま成長してしまいます。出かける前に、「おもちゃのあるお店に行くけど、今日は何も買わないからね」と言い聞かせるなどの「準備」をして、親がダメと言ったら絶対ダメだということを繰り返し言って行動でも示ししましょう。
幼児期の終わり、5 歳半ごろです。情報処理全体を統括する部位である大脳前頭葉の「ワーキングメモリー」が、海馬や扁桃体とネットワーク化され、それぞれの部位が連携して働くようになります。すると、未来を意識してプランを立てる力や、自分の行為を振り返って反省する「メタ認知能力」が働き始めます。過去にさかのぼってできごとの原因を推測する「可逆的操作」も使えるようになるので、このころからルールのある遊びやゲームを楽しめるようになります。この時期には、子どもが失敗したときに「残念だったね」と受け止めてあげることが大切です。うまくいったときは、「ほめる」「はげます」「(視野を)ひろげる」という 3Hの言葉をかけてあげましょう。そうすると、子どもは頑張った自分に誇りを持てるようになって自信がついてきて、次はこれに挑戦してみようという自学自習の原動力につながります。
内田伸子名誉教授によると、
が、大人が関わる際に心掛けるポイントなのだそうです。
子どもの目が充血している、目やにが出る、かゆがる・・・そんなときは、結膜炎かもしれません。主な原因は「ウイルス」「細菌」「アレルギー」の3つです。
原因によって治療薬が違います。重症化することもあるので、自己判断せずに、病院へ行きましょう。
当園では蚊に刺されてかゆがっているお子様には市販のかゆみ止め薬「ムヒ」を塗布させていただくことがあります。もし、体質的に「ムヒ」が合わないお子様は保育者までお申し出下さい。また、お子様個人ごとの「虫除けスプレー」「日焼け止め」の塗布については“医師の指示書がある場合のみ”お受けさせていただきます。薬による事故防止にご理解とご協力をお願い申し上げます。
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