保健だより 2月号

2025年2月1日発行

寒さの厳しい日々が続いています。この寒さの中でも子どもたちは外で霜柱を踏んだり、氷を見つけては歓声をあげ元気に遊んでいます。風邪が流行するこの時期、強い体をつくるために日ごろの生活リズムを整え、元気な毎日を過ごしましょう。

スマホやタブレットでの「電子おしゃぶり」が与える影響

子どもとスマートフォンについて考える健康教室が京都市子ども保健医療相談・事故防止センター(京あんしんこども館、京都市中京区)で開かれました。その際に、長村敏生センター長が解説したスマホによる子どもの発達や心身への影響、学習に及ぼすことについてご紹介します。

(以下2024年9月9日 京都新聞より一部抜粋)


長時間のスマホ使用の悪影響として、まず近視を挙げた。文部科学省の調査で裸眼視力1・0未満の子どもは小中高生ともに増加傾向が続いており、スマホや教育用を含むタブレットの長時間利用による近視の進行が懸念されている。近視は後年の白内障や網膜剝離等のリスクを高める。近視だけでなく内斜視やドライアイ、睡眠障害などの悪影響も指摘されていることを指摘した。 子どもに「電子おしゃぶり」としてビデオやスマホ、タブレットの映像を見せることについて「スマホ依存症の始まりであり、子育てはかえって大変になってしまう」と警告。動画サイトなどはユーザーの関心を分析して興味をひく内容を選んで提供していることから、依存症のリスクが高いことを説明した。 日本の1~3歳児を対象とした調査を紹介。テレビやDVDの視聴時間が長いと発達指数が低下する傾向がある一方、絵本の読み聞かせや年上のきょうだい、保育園通園などコミュニケーションの程度が高い子どもは視聴時間が短い傾向があり、発達やコミュニケーションへの影響が示唆された。映像視聴への懸念が広がっている現状を挙げ、アメリカ小児 学会によるテレビやビデオ、ゲームなどのスクリーンタイム(視聴時間)に関するガイドラインを示した。 一方で、読み聞かせで親子の脳活動が連動するとの研究を示し、読み聞かせが言葉を扱う能力や聞く能力を伸ばし、親子の愛着関係を強め、読書習慣を育んで脳の発達につながるとした。 最後にスマホの過度の利用について、時間を奪い、集中力を低下させ、睡眠障害が依存症を引き起こし、孤独感・孤立感を高めるなどとして、電子スクリーンにはない人生経験を求めた。


当グループでは

将来、上司・部下・外国人・高齢者・ロボットなど多様な相手へAIなど多種多様なツールを駆使し社会課題を解決してゆかねばならない子どもたちだからこそ、手間・コストがかかっても、人格形成期のイマに〝ホンモノの体験と労働〟に拘って子どもたちを育てています。生まれてから8歳までの限られた時間…人格形成・生きる力育成の大半を担う私たちは、一日一分一秒を大切にし、たとえ手間がかかっても子どもに必要な経験を与え、背中を見せて、労働・危険な物との距離の取り方等を教えています。毎日、歌をうたって聞かせ、歌を知っている子を育てています。

浮き指を無くせ! 裸足教育の効能

本来、人間の体は、足の指がきちんと地面につき、指で踏ん張る力を使ってこそ、正常なバランスが保たれるようになっています。ところが、現代人の足指の力は、極度に衰えています。指の力で踏ん張るどころか、多くの人は足指が地面についていない「浮き指」と呼ばれる状態になっています。 兵庫教育大名誉教授 原田碩三の調査(2004年)によると、5歳児で浮き指が1本もない子は全体の8%、つまり、5歳児の90%以上が浮き指になっているのです。

創立以来40年間ずっと裸足教育を取り入れている小学校で裸足教育を受けた小学生の足型を御覧ください。 なんと、浮き指発症率は0%!驚異のデータです。

資料出所:阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)/松野剛(日本ベアフットランニング協会理事長)

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